試作、試乗そして感謝

試作・試乗と感謝

 

日本においてまだまだ発展途上のスポーツ、ニーボード・ライディングの店を、仲間の力添えをたよりに開店したわけだが、国内に散らばるK.B.合わせても20名がMAXと思いながらも何か始めなければ前に進むこともなく、このまま自分の愛するサーフィンスタイル・ニーボードライディングが日本から姿を消すことなど考えたくなかった。

店の開店とともに苦手なインターネットホームページも作り、これもまたISAの方々の力添えを得ながら展開にこぎつけた。一か月もすると、「やっぱりニーボードする事にきめまた。」「どんな物なのか試したいです。」「出来れば、ネクストアイテムとして中古ボードありませんか?」など数件の問い合わせがあり、私自身驚いた。現役以外にまだK.B.愛好者がかくれていたのか? すでに現役のK.B.の方々はこだわりの経験と海外とのコンタクトを持ち、日本国内発信のK.B.情報には耳もかたむけないと思っていたからだ。

Famous KneeBoader !

Famous KneeBoader !

先ずは、感謝・・・・よく話を聞いてみると、一緒にニーボーディングする人が近くにいないので、自分の板選び、ライディングスタイルが正しいのか?とか、欲しい時に板がない、スウィムフィンは?・・・などなど質問・疑問を問いかけられる。私はいつも「自由でイイのでは」っと答えるようにしている。そもそも原点から考えれば、海遊び・波乗りに分け隔てなどあるわけもなく、差別もない、楽しむことが第一である。マイスタイルの確立だ。東京方面・横須賀・宮城・アマミ大島・湘南・千葉と仲間のニーボーダ―が増していることにも感謝、

「その板、試しに乗っていいですよ」お客さんと思うよりK.B.入門者の方たちに簡単なニーボードライディングの説明をしてから無料レンタルボードのスタートだ。

「すぐに反応のある人」「仕事の忙しさに、なかなか満足できる波乗り日和に恵まれない人」「店にあるストックボードを即日買い求める人」「レンタルボードを中古品として買い求める人」など、少数ではあるがK.B.の気持ちが集まりつつあることを実感している。

現在ニーボードのレンタルボードは5枚あって、5.4の短いクラッシクタイプのものから、テスト試用の5.8 4FINタイプまで、自分の乗っていた言わばお古だが、小波ビーチ用からテストライダー使用プロトタイプまで、試作品・反省点・問題点の残る板ばかり、だがしかし入門者には十分な乗り味と走りを体験できるにあたいする。

Riding by Hatashu

Riding by Hatashu

こんな無料レンタルボードや試作品のテストボードを千葉のハタ・シュウメイ君に何気なく相談、彼のテストボードも2本目となった。彼の友人にボードメーカーSLOFの「オオブチ」君がいる。12月中旬冬型も強くなってきた千葉は鴨川までハタシュウ君の板を届けに行くと、その帰りにはSLOFの無料レンタルボードが私の車の中に納まっていた。ロングボードからクラッシックタイプのシートまで自然美と水の流れを思わせる、少しロハスなイメージの板のメーカーだ。「この板、犬塚さんの店にレンタルボードとして置いてください」との事、「もちろんOK」、ニーボードでもスタンディングボードでも、口癖の様だが差別なし、わけへだてなし、お店を訪れてくれる人にもう一つ楽しみの板が増した・・・

 

板造りをしている者として、恥もなくまずは自己満足のいく板造りからだと思う、次は波に乗ってみてから。

すごくこだわった物なのに調子が悪かったり、カッコ悪い風の板なのに乗ると調子良かったり、板テクノロジーのナゾの部分、自分の不認識の部分は、自分の未熟となって問題点を明らかにしてくる、板が文句を言うっとでも言うか、「もっとよく見ろよ」「このヘタクソ」と言われているようだ。「それほど簡単なことではないのだよ。」テストを繰り返す、サーフするたび波もちがう・コンディションもちがう。乗り手のスタイル・技量・体格もちがう。ごちゃ混ぜになって初心にかえる、人の話をよく聞く、もちろん波乗りの話だが。KBの声は聞こえたときに整理する、自分の技量と経験、創制作に関する知識をKBの意見に重ね合わせ板の形やスピード、カービングなど想像してみる・・・・

答えは・・・一人一人全員ちがう人間なんだなあ、落ち着くところはこのあたりである。

New Boardmaker !

New Boardmaker !

自分が乗り易くて、例えば記憶に残るいい波に出会った時は一度で全てがかなったように思えたり、最高の板に感ずることも多々あるだろう、長い年月海ばかり波ばかりもとめているとこの感動にジレンマさえ憶えてくる。時々は古い板を引っ張り出してみて、時には水の中から他人のライディングに興奮してみたり、自分の波乗りの再発見に努めてみるのも大切な遊び心だ。

先ずはじめ、自分で試作品に乗ってみる、次に乗り手にあわせて少々の改良とリクエストを盛り込んでゆく、地道な作業を繰り返すうちに何かがわかり始める。

今もその最中で・・・今日も頭サイズの波乗りから帰ったばかりだ。

 

(注)ニーボード、ソフトボード、SLOFボード レンタル試乗やってます。

(注)日本語版サーファージャーナル22-5号に日本のニーボードの歴史の一辺を盛り込んだ記事が10ページにわたり掲載されています。

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