ニーボーディングの魅力

(元祖ニーボーダーの梅沢氏 1本の板にはひとつのストーリーがある)(Photo by inuzuka)

私の先輩のニーボーダーが私の記事の下書きを見たときに「今までも、外国でも、日本でもニーボードの記事は、まれに雑誌などに掲載されるのだが、いつも紹介のところで終わってしまうのだよ。」と言って「次回はニーボーダーの楽しみとか攻めの記事も必要よ」と言っていたのを今記の題材を考えながらニーボーディングの魅力を発見してみようと思う。

夏のデッキパッド無しのニーボーディングでは膝が痛すぎる。ボードデッキは想像以上に凸凹にへこむ。スイムフィンをつけて波打ち際でよくこける。岩の上、テトラポットの上は滑るのでスウィムフィン使用禁止。チューブの中は低くかまえるとワイプアウトのとき板と頭部がいつも近くにあるので板の跳ね返りに注意。ニーボードを始めたころの発見と、感動は決して忘れない。海にエントリーするにつけ体力不足、経験不足、自己過信は、迷惑行為なので注意。

スタンディングボードと同じ長さの板なら例えば、5.8feet(173cm)のスタンディングボードと同じ長さのニーボードなら、ニーボードのほうが早くテイクオフの初速に達すると思う、なだらかなスロープのウネリの頃からのテイクオフは苦手だが、レイトテイクオフのスリルはニーボードが一番。最速で波の掘れ上がる面にフルインパクトをして、波の形のまま一体化できる。チューブの出口の波のリップ、波頭、水しぶきのつぶつぶまでがよくみえる。そんな目線でかまえている。俗に言う腰、胸サイズの波でも実際にニースタンスでサーフしていると波が大きく見える。いつもリップのそばにいられるものだなっと初めの頃は「ニーボードもイイところがあるな」っと思っていた。ホームグラウンドの湘南鵠沼、鎌倉は小波の時が多いので、スタンドボードをしていたころはファンボード、ミニマリブのような物で楽しんでいたように思う。しかし、どんなライディングスタイルでもどんな板を持ち出してもノンパワーの小波では楽しめないっと近頃は思っている。40年近くサーフ人生を送っていると目は贅沢になり、年齢とともに体力は低下していく。小波を見てあきらめて仕事に戻るか家でマスかくより(サーフィングマスターベーションよりは)暖かな日は海で泳ぐこと、砂浜、海の様子を見ること、(海の様子というのはサーフしている人の数ではなく、友達探しでもない) 自然の流れ、雲の流れ、潮の動き、自分のポイントのうつり変わりを見てとることだ。ニースタンスサーフィングでも小波のフォローしてくる波なら何とか楽しめるが、マッシーな小波では凄く不快に感じる「まるでダンゴ虫がいかだに流されている様な感」。そんなコンディションの時は足につけるスイムフィンが役立つ、「泳ぐぞ、海に入るぞ」

私は、水生生物が大好きなのでその気分を味わうことにしている、その結果は言うまでもなく、自己の体力向上が可能であり、あらゆる海の情報を自身肌身で感じとることかできる。自身がイコール海と自然のセンサー感覚器官となる時が多々あるのだが、これはニーボーダーだけてなくあらゆる海の人、海遊びの人が感じている共通点だと思う。近頃のサーファーの情報環境は、大変良くなっているのだが、良くなりすぎているあまりに、自身の目、肌で情報収集をしていないように思われる。自然現象の最たるものが、海にさかまく波なので、この波の表情、性格を天気図ひとつ風の向きひとつで判断するには多くの時間と経験と場合が必要になってくるわけだ。情報の集積も20年30年と自分のサーフエリアを走りまわり体得するものだ。あまり便利にたよりすぎるのも、人間自ら自然への本能、感覚センサーを退化させているように思う。自然を相手にするスポーツなので、楽しみをMAXまでに到達させるには多くの時間がかかってあたりまえのものなのだ。今現在、情報提供型のサーフィングで満足できるサーフを楽しんでいる人たちには、その上の楽しみがまだまだあるのがサーフィングの本当の魅力なのだと信じて頂いて自分自身を自然の感覚センサーの一部にする時間を増やしてもらいたいと思う。

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(Photo by inuzuka,Tahien Local Whale)(Amamian Rock)

 私自身スタンディングサーフィングからニーボードサーフィングに転向した者なので、このニースタンスについては千差万別の思いがある。両膝を揃えて開き気味にスタンスして板の中央部あたりに前傾姿勢で低く構える、まるでロデオカーボーイのロデオドライブだ。どんな荒れた波も鋭いアプローチもたくみに走り抜けるスピードは元祖ニーボーダーの感がある。

左膝がやや前方中央部に位置して右膝は板の右レール際に置くこのスタンスは、スタンディグサーフならレギュラーフットのスタンスの変化がニースタンスにとって変わったものか、上半身もタイトなチューブをねらう時には、はす斜め左肩が波のフェイス面に近づく、もちろん目指すのはチューブの出口だが。この逆向きのスタンスは、グーフィーフットスタンスの変化か!!。あまり両スタンスとも左右の膝を前後垂直にスタンスするのはよろしくない、あまりにも状態が波面に対して横向きだと板がふらつく、足ひれと尻が水面と接触してワイプアウトの原因になる。自分なりのスタンスでかまわないのだが、スタンディングボードーとは、体重移動の方向と力のかけかたが違うからだ。何回かサーフしていくうちに板の使い方走らせ方も自然に体が覚えるものだが、ニーボードーサーフィングはスタンディングボードーサーフィングに比べ、波の形状に合わせ待ちかまえのサーフィングを強いられるものだ。ウェーブアクションへのアプローチはその逆で早め早めの体重重心移動がもとめられる。自分のマニューバースプレーなど目で追っている暇などない、まさにレールtoレールのキレキレサーフィングがニーボードサーフィングのモットーだ。

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(Photo by inuzuka , Austrarian,BAYDEN.S 2004World Champ)

初心にかえれば、ほとんど情報がなくわずかにニーボーディングを楽しんでいる先輩方に板を見せてもうらう程度の事で、自分なりにボード作りを始めたころは、全体のバランスがどうしてもスタンディングサーフ用の板の様になりがちで、回転性も悪くやけに力のかかるターンばかりで自分の思うところへなかなかアプローチできずに、スタンディングサーフィンの頃がやけにうらめしく思われた。他のニーボーダーの方々の話を参考に数本作り上げてみたのだが、ボード全体のフォルム機能性を重視して、最速で走り更に自由にターンができる板までにするにはそれだけで数年の時がかかっている。今現在、私の板を愛用してくれている梅沢さんとクロード君からは、それなりの出来と評価を頂いているが、いざ自分のプロトタイプテストボードとなるとまだ失敗が多いので、板づくりの難しさが身にしみるが、同時に喜びは無限のようにひろがる。日本人の体形骨格、特に腰の位置から膝、足首、足先まで考えるようになってきた理由は、ニースタンスが動きのとれないワンスタンスで全ての緒作を行うことからだ。ニーボード全体のバランスの違いがスタンディングボードと比較しての違いなのだと理解してからは、乗り手のリクエストに答えられる板作りがやっと始まったところだと自身まず一歩目としての歩みを感じている。

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(Photo by inuzuka,CLAUDE.M Tujidou)(New Selection for you)

 ボードコントロールの位置を前方に移し速やかなターン性とホットな動きをかなえるもの、割合サイズのある波を安定して走りぬけるものの二つのタイプの位置にコントロールを分けて考えているが、私自身4から6Feetの波まで用の板作りがかなえるいっぱいのところなので、ハワイを攻める力量のある人もしくは、ヘビーウェーブが好きな人には、やはり、ハワイ製の板やオーストラリア製もしくは経験豊かなライダーシェイパーの板を使ってみることをお勧めしたい。だからと言って日本製の板がNo goodではなく自分のスタイル追及には必要な板選びなので、是非2~3のメーカーの板を試してみることをお勧めしたい。

そういえば、ニーボードに関する目に見えるビジュアル情報はあまりお目にかからないもので、DVDも専門誌も日本では入手できないようだ、しかし前述したようにコンピューターネットワーク動画では、直ぐに検索できる、やはり視覚からの情報は一番刺激を受けて大切なものなので大変参考になる。

アジアの東のはずれにある日本は島国なので、多くの文化が変化してたどり着く所だ、仏教伝来のころから諸外国から入ってきた文化を真似て独自の文化にまで変化させ、発展させていくことのできる器用な民族なので、まずは見て聞いて覚える、いつの間にか自分たち独自のものとして発展をしていく。そんな文化交流の中でニーボード遊びもこれから発展していくことを私は願い楽しみにしている。

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(Photo By inuzuka,K.Fujioka,Tsujido)

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