1999年発刊のニーボードサーフィング誌から この記事を訳してみた

(英文訳 : 堀江 拓   文章アドバイス : 犬塚 浩士)

ニーボードシェイパーの公開論

・あなたの板の乗り味についてわかっていますか?

・指導的なニーボードシェイパーにニーボードの全ての概要をたずねてみた。

 

ニーボードのロッカーについて

ボトムカーブ又はロッカーは板のノーズ先からテールエンドまでに向かっていく板のカーブです。

基本的に板の反りが少なくなって来ればマニューバーは難しくなってきますが、その代わり板のスピードは増します。

逆にロッカーが強くなればマニューバーは楽ですが、板のスピードは遅くなります。

なので、ビギナーには安定したロッカーの板、ロッカーは強すぎず・滑らかなものでオールラウンドのサーフィンに向いている物が良いと思います。

ニーボードのメガロッカーは大波には良いのですが、力のない波などでは、おそらくモタモタしてしまいます。だから、あなたの経験やスタイル、いつもヤッテいる波の大きさなどによって、スピードを出したり、マニューバーをしたりし易いちょうど良いロッカーを(強すぎず・弱すぎず)見つければ良いと思います。

ビギナーは特にテールにかけてのテールリフトロッカーの強すぎない物が良いと思われます。なぜなら、ロッカーが強すぎると板が遅くなってしまうからです。

文:ニール・ルーク、どんなロッカーの板を見つければよいか!!

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ボトムについて

ボトムカーブシェイプは、板のスピード・コントロール・マニューバビリティに一番影響するボトム形状。ブランクスから削り出すので、ボトムロッカーとも関係が深い部分です。

これから、ボトム形状のオプションについて話してみましょう。

 

・フラット~Veeへのボトム(トラッディショナルボトム)

ノーズの先から水に接する所あたりから後方にかけて、だいたい板の半分の所あたりから、ストリンガーラインからレールラインに向かって低く展開していくVeeボトム。Veeをあまり強くしてしまうと板がルーズしてしまうが、Veeの良い所としては、いつもスピードを維持して一般的アベレージサーファーからビギナー、小波から中波に適している。しかし形状の良いVeeボトムを細身のガンシェープに、例えば長さ5’10~6’4の板ならば、Indoスタイルに適したホレあがる波の時には、エクセレントな結果が得られるでしょう。

注)Indo style wave・・日本ではあまりこのスタイル表現が使われていないが、想像してみると次から次へほれ上がり巻き上がる波を、板の上の重心バランスで、板をコントロールして、パワーをライダー意のままにする事・・か?

 

・チャンネルボトム(トラッディショナル)

ノーズフラットからVeeボトムへ移行していく中にチャンネルコンケーブが施してある。

通常2タイプのチャンネルボトムがある。

A―ベリーチャンネル

普通4-6本のチャンネルは深く設定され、小波から中波に適していますが、チョッピーやホワイトウォーターでは、板の走る方向を失い易いです。

B―フルチャンネルボトム

フルチャンネルのスタート位置は、板のノーズから板全体の2/3あたりから始まり、テールエンドまで続きます。コンケーブボトムと同様の働きをします。チャンネルボトムを機能させるには、ディープチャンネルでなくてはならないので、特にテールあたりのロッカーは強くなります。チャンネルボトムを作るにはシェイププランを変える必要があります。フルチャンネルボトムは板のスピードを増しマニューバビリティを高めます。中波~大波で板の働きが発揮されます。

 

・フルコンケーブは、板に多くのスピードとリフト性(水面に持ち上げられる感じ)を与えます。中波から大波でエクセレントな結果を与えてくれます。しかもチョッピーやホワイトウォーターにも適応してくれます。

 

・シングル~ダブルコンケーブ

ノーズから板の半分までは、シングルコンケーブにて、その後テールまではツーコンケーブ(ダブルコンケーブ)になります。ツーコンケーブはストリンガーの両側に施され、ストリンガーより低く作ることもできます、又板半分後方にVeeボトムを施し、その面にダブルコンケーブを入れることも出来ます。(Vee~Wコンケーブ)

この形状はオールラウンド良い結果をだし、小波~大波まで使用できます。

一つは、板の反りをなくし、一つは板を水面よりリフトするように作ります。

このコンケーブの働きによる板のリフト性は板が波につかまれる感じを取り除き、スピードも増しタイトなターンを可能にします。

 

・リバースVee(スライドVee)

板のフィンの前あたりからVeeもしくはコンケーブVeeであるのが通常で、その作りがスムースで予想しやすいボトムで、小波~大波まで使用可能です。

もしあなたが、ニーボードをオーダーする時には、今使っている板が気に入っているのであれば、板デザインの要素をあまり変えず、

そして、もし新しいデザインのものを作るのであれば、まずボトムからでしょう。

 文:ピーター・ダニエル

H.マツキ

H.マツキ

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アウトラインについて

ニーボードのアウトラインは一見してわかり易く、他のスタンディングボードなどとは違い、すぐニーボードとわかります。このアウトラインはまたの名をプランシェイプと言われています。アウトラインは、他の板のデザインと、とても密接な関係にあって、全てのデザイン・例えばボトム、フィンコントロール、レールフォイルなどトータルデザインとして、あわせて考えなければいけません。今からアウトラインの違いによって、どのようにライディングやパフォーマンスに影響が出るか説明していきたいと思います。

 

・アウトラインの概要

長くて幅が広いほど、浮力があります。このアウトラインの数値を変えることによって、乗る人の体重や身長その他要素をふまえ、いい数値をみつけましょう。

例えば、板を短くしたり幅を狭くしたり、そして今、ライダーにとって良い長さ・幅の数値が整ったとしましょう。その数値を少し変えることによって、ライディングにどのような変化が出るか見てみましょう。忘れてはいけない事は、その他ボトム形状、ロッカー、フィンコントロールなどは変えずに試してみましょう。

 

・長さ

板を長くすると、パドリングが楽になったり、板のスピードが増したり、プレイニングを早く楽にしてくれます。そして大切なのはターンの半径が大きくなることです。これは大波を乗るのには良いことなのですが、波が小さくなればなるほど、良くない影響が出てしまいます。

 

・幅

ワイドポイントの幅を増すことにより、板のプレイニングを助け、板全体のアウトラインカーブの質量が増します。アウトラインカーブの丸みによって、短い小さなターンが出来るようになります。また、それによって板のドライブが少なくなります。アウトラインを狭く細くすれば、ドライブは増しますが、細いアウトラインでは小さく丸いきれいなターンが難しくなります。

 

・ワイドポイントの位置(板に対す最大幅の位置)

ワイドポイントが板の中央より前方にあればあるほど、ターンのシャープさを増します。そしてターンを安定させます。通常このコンセプトによってBIG WAVE用の板は作られています。

ワイドポイントを板の中央より後方へさげていくと、ターンは小さなものになります。

そして、このワイドポイントの位置で板がどのくらいプレイニングするか、トリム性を与えるか、影響が出てきます。なぜかと言うと、たいてい、ニーボーダーはこのワイドポイントより少し後方にスタンスするからです。

 

・オーバーオールアウトラインシェイプ

色々な場所へのワイドポイントを移動したアウトライン、色々な場所での板の幅が大切なことです。

シンプルに言えば、テールから12インチとノーズから12インチの幅を見て、センターより上方・ノーズの幅が狭く、テールが広いティアドロップタイプと反対のアウトラインでは、まったく別の働きをするでしょう。

 

・テールシェイプ

テールラインのカーブとテールの面積を変えることによって、色々な影響があるのですが、だいたいのテールの形についてみてみましょう。

(フルラウンドテール)

面積があってカーブがある、プレイン能力があってターンもイージーですが、パンチ力とかドライブ性にかける所があります。

(ラウンドピンテール)

フルラウンドテールより面積が少なくてカーブも少ないです。板のパワーコントロールがしやすく、波の色々な状況に対応出来るオールラウンドタイプのテールです。

(ピンテール)

面積がとても少なくカーブもありません。テールプレインはしにくいが、波がほれていてスピードのある時には、板の食いつきが良いです。

(スクウェアーテール)

一番テール面積が広くカーブもありません。幅の広いコーナーからコーナーの(テールエンドの幅)テイルを沈める力量があるならば、素晴らしいパンチとドライブをこのテールは与えてくれます。コーナーからコーナーの幅面積が大切です。

(フィッシュ、スワローテール)

同じ幅のスクウェアーテールより沈めやすく、ターンの食いつきがよくなります。スクウェア―テールよりターン半径が少し小さくなるでしょう。このテールもオールラウンドに使えるテールで私の好きなテールのひとつです。

(フューチャーアウトラインその他)

フライヤー、ヒップス、ウィング、リバースカーブなどは、板のアウトラインとパフォーマンスに影響します。これらのことは自分のシェイパーに聞いてください。

一般的にこの事を憶えてください。板のアウトラインカーブが丸くなれば回転性がよくなります。カーブが直線に近づくほど板のドライブがかのうです。板の面積が広いほど板のプレインが発生します。板の幅が狭いほど、波との食いつきがよくなります。

これらの事は絶対のルールによるものではないのですが、色々な人たちの一般的な観察です。そして、他の板のデザインと合わせて考えなければなりません。

この事はシェイパーに聞いてください。

 文:D.パーケス

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H.犬塚&D.パーケス

H.犬塚&D.パーケス

 

英文訳:堀江 拓  &アノラニ

英文訳:堀江 拓
 &アノラニ

 

この記事は、レールフォイル・シェープ、フィンコントロールへと続くのだが、全文紹介するのが大変な作業なので、楽しみにしている人は、次回Shapaers Forum 2を待っていてください。 とても基本的で、自分で学んできたことと知りたかったことが、今回の記事翻訳のおかげで再確認出来ました。更に通常の板との違いを、ライディング経験を生かし感じ取れたことを、これからの板造りに役立てたいです。

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