ニーボードホームメイドのルーツ

 

 

ニーボードホームメイドのルーツ

 

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1978年から1980年頃だっただろうか、サーフショップの店番をしたり、半年後にはウェットスーツメーカーで働いていたり、念願のサーフボード製造に入門するまで、今で言うフリーアルバイターの様に、波と女をもとめ(波乗りする時間があり、遊ぶ女性にカッコイイサーファーだな)と思われたくて若者らしくフラフラしていた。まだヘビーなドラッグにはまったり、二股かけて女性とデートしたりもせず、身も心も魂もさほど汚れていない頃だったと思う。バイト先のサーフショップのバックヤードやその隣の空地などで、スペースがあれば個人的・仲間的にサーフボードを青空の下で造っていた。

初めは 板の修理から始まった事に違いないが、空調なしラミネートコーティング・青空サンディングで苦情なく板造りは進められていた。

誰の板にもブランドディケールやキッチリとしたマークもなく、手書きの和紙にお気に入りのロゴデザインを書き入れ、砂や昆虫のボディーパーツとともに板の樹脂、グラスコーティングの中におさまっていた。時々は樹脂層の中に空気の泡が入り込み、荒い目の、ヤスリ傷が所々手の感触にまで伝わるほどだ。上手に出来ると軽かったり、ヘタするとスゴイ重い板になってしまったり、一年も乗ると ガラスクロスの目に汚れがつまり、色が水あか色のダークなモノに変化していた。ボトムのエッジ回り・グラスオンスケッグ回りは特にガラスクロス目がやけに水あかダークに変色している。サンディング仕上げで入水・テストライドは当たり前のことで、デッキ面に至ってはグラスラミネート後のホットコートカバーリング状態のままワックスを塗り込んだ。ワックスが汚れると浜の熱い砂をデッキにコスリつけそのままリムーブ(今はこんなこと禁止です)(青空の下でのボード造りも禁止でしょう)。ある人など自宅の車庫にて手鉋・紙ヤスリだけでシェープをしていたり、楽しく自由な頃だった。販売市場ではデパートメントでクレジット買入、大手参入の景気の良さ、付加価値文化景気とでも言うのか、日本の経済も上がり調子で、私の仕事も忙しく毎日10本の板を動かしていた。

この頃にもニーボーダー(KB)は存在していて、ターちゃん、ウメちゃんを中心として鎌倉を舞台にしていた、と記憶している。ボード造りの先輩方やプロ活動をしていた先輩方も皆ニーボーダーの人たちを知っていて、私もちょっと風変わりなKBライドに魅力を感じていたのだろう。

今では50才も過ぎてKB以外のことは考えられなくなってしまっているが、初めて自作の板でサーフィンをした頃のことは大切な記憶となっている。

クラークフォームの6.9とか、8010番の樹脂とか、CHのクリアーコートとか、カネボウのガラスクロスとか、マキタ製の重いプレーナーとか・・・

どろ茶色の波も、海で泳ぐ鯉も、初めて波乗りした大崎のライト、セットアップして全てのセットを全部くらった。(この頃大崎へは鵠沼ビーチがクローズアウトしてから始めておもむくポイントであった)

稲村ヶ崎周辺の水深浅いリーフ、尻に岩と海藻が時々ヒットしてくる。楽しいことも厳しいローカル意識も、海と波の恐ろしさも、この頃の自分の中にキザまれている。

今の時を比べるつもりは毛頭ないが、青春と言うやつなのか・初体験と言う感動なのか、1970~1980年代は良くも悪くも人生の勉強の時だったのだろう。そして遊びの勉強の時でも当然あった。

最近のサーフショップをのぞいてみると、あらゆる波乗り道具が取り揃えられている、形や長さ、色やオプショナル、個人の好みに合わせて波に乗る楽しみを想像しながらの板選びとなるわけだ。

私の目をひいたのは長さでもない・形でもない、その板の造り方と質感の表現が気になった。早速、2014冬、その質感にせまる為、わざわざ手間のかかる着色からサンディングまでをファクトリーにお願いした。その質感はあの頃の青空ボード造りを今に甦らせている。ユニークなクラッシックダメージカラーとなって私の気持ちに悦をあたえている。

クラッシックダメージカラーデザインボード 5.7×22 1/4ラウンドテール・3FIN

これからKBを始めようと思う方に合わせたサイズなのだが、日本人の小柄な体形、どちらかと言うと白人系よりは短足な骨格に合わせた幅となっている、長さも湘南サイズ・入門者サイズに合わせ取り回しのきくオールラウンドタイプ。3FINシステムはバックフィン可動式、色々な条件に合わせコントロールバリエーションが楽しめる。

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もう一人、HomeMadeで板を造り上げている伊豆七島唯一のボードブランドK-DESIGNのKBがストックボードとして参加。

彼のボード造りに対しての挑戦と意欲をうかがわせている。

5.8×22バットテール、トライフィン、スケッグコントロールの位置もベストなマッチングをみせている彼はボードシェイプから樹脂加工、グラインダーサンディング、仕上げに至るまで一人で創製作に没頭している。

Shaper 宮沢和三 鵠沼・鎌倉、アンダーグラウンドメーカーの流れをくむ、アイランドスタイル・メーカーだ。

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